今月のCD
Cornelius-Point
コーネリアスこと小山田圭吾がまた、ゴージャスなサウンドのアルバムを出した。ロックとテクノが絶妙にミックスされたナンバーばかり。さまざまなジャンルのノイズ(風、叫び声、返し波、水滴のしたたりetc・・・)が、全体を彩っている。Pierre HENRY、Luc FERRARI等が、戸を引っかくような音まで好んで取り入れていたが、最近の「エレキ・アコ」のアーティストが使うあの一種の技法である。
例によってTex Averyの漫画のキャラが今にも飛び出してきそうなブッ飛びサウンドの途中、一見平凡な音が入っているが、型破りのコーネリアスは、あらゆるジャンルのサウンドエフェクトでおきまりの構成をうまくくずしている。メロディックでアグレシヴ、それでいてコミカルな音の広がりは、アルバムのイントロだけでも、ギュッと集約されたコーネリアス魂がうかがえる。
コーネリアスの魅力はなんといっても1枚のアルバムで1つの次元を生み出していることだ。前後のうたとうたを切り離して聴く事はできない。各パートがアルバムの1小節なのだ。
翻訳 :森下佳子
Bug (Electric las minute) | ||
Point of view | ||
Smoke | ||
Drop | ||
Another point of view | ||
Tone twilight zone | ||
Bird watching at inner forest | ||
I hate hate | ||
Brazil | ||
Fly | ||
Nowhere |